金木犀味のラムネ

金木犀とラムネが大好きなこじらせサブ(ス)カルチャー系学生が普段の生活で出せない部分を出していく予定。

髪を切る。

切ったら絶対「失恋した?」って聞かれるんだけど、あれなんなの。鬱陶しい。と、思っていた頃もあったなぁ。若いなぁ。
人間の行動には必ず理由がある、ってどこかで聞いたことがある。心理学かな、行動心理みたいな。私が髪を切るのはたぶん、見てて気持ち悪いからだな。写真にうつった自分の姿が気持ち悪い。


私が初めて髪を切った(初めて、は語弊がある。正確にはロングヘアからショートヘアになった、)のは、中学生の時だった、はっきり覚えている。私は転校した中学先で、いじめとは言いきれないほど些細な、しかし私にとってはとても大きな、男子の悪ふざけに巻き込まれることになる。
あだ名は人生を左右する。私はおとなしめな子だった、慣れない環境というのもあったのかもしれない。私はポニーテールだったし、それなりに女の子らしい格好もしていた。普通の子だった。
ある日突然、変なあだ名で呼ばれはじめた。これは今思い出しても怒りと悔しさがこみ上げてくるくらいに憎い思い出。家に帰っては泣いたし、親に相談しても軽くあしらわれたが当時の私にとっては大問題だった。学校にも行きたくなかった。
先生に相談し、当事者と三者面談することができた。当事者は、髪型が理由だと話した。

次の日、私は髪を切った。
その日から女の子らしい格好をしなくなった。

あだ名は消えなかった。



あの人達は、自分が私よりも上な存在だとでも思っているのだろうか?不思議だね。
言っておくがお前よりは良い高校に通ったし、成績も良かったし、先生や家族からも愛されていたし、今幸せな人生を送っている。
でもまだ心のどこかで太刀打ちできないと感じているのかはたまた恐怖心なのか、私はあれ以来当時の同級生の顔を見つけると隠れる。だめだこりゃ。あ、でもこないだはね、たまたますれ違った3人にピアス見せつけて堂々と歩いた。褒めて欲しいくらいだ。姿が見えなくなってガッツポーズした、私にとっての復讐としては充分、私の心は潤った。

子供のコミュニティは難しい。私には妹がいるが、妹の話を聞いていてもそう思う。もう当時になんて戻りたくない。


今日はパフェを完食できた。私にとっては上出来だ。